国民年金の免除・納付猶予、淀川区役所と年金事務所どっちに行けばいい?
国民年金の払込書を前に、正直どうしたものかと手が止まる。そんな場面から今日の話を始めたいと思います。免除と納付猶予、似た言葉が並んでいてどちらを見ればいいのか迷う方も多いです。淀川区でどこに聞けばいいのか、何を持って行けばいいのか、そこもはっきりしないまま日が過ぎてしまいますよね。
地域情報メディア『ヨドガワウォッチ』で淀川区を見つめてきた地域人、浜崎鍼灸整骨院の浜崎洋です。整骨院に来られる方から、こういうお金や手続きの話を聞くこともよくあります。まずは制度の違いを整理して、そのあと淀川区で確認できる窓口の順に見ていきましょう。
この記事では免除と納付猶予の違い、申請前にそろえたい書類、申請できる期間の考え方、淀川区での確認先を順番に書いていきます。対象条件や受付方法は変わることがあるので、実際に申請するときは大阪市や日本年金機構の最新情報もあわせて確認してください。
国民年金保険料の免除とは何か
国民年金保険料の免除は、経済的な事情などで保険料を納めるのが難しいときに、所得などの審査を経て保険料の全額または一部の納付を免除してもらう制度です。区分は、全額免除、4分の3免除、半額免除、4分の1免除の4段階に分かれています。
審査されるのは本人の所得だけではありません。原則として本人、世帯主、配偶者の所得が審査の対象になります。世帯主や配偶者に一定以上の所得があると、本人の所得が少なくても免除が認められない場合があるので、そこは意外と見落とされがちなポイントです。
免除と納付猶予の違いを知る
見落としやすいのが、免除と納付猶予をひとつの制度のように扱ってしまうことです。
免除は、原則として本人、世帯主、配偶者の所得を審査します。承認された期間は、免除された割合に応じて将来の老齢基礎年金額にも一定の割合が反映されます。
一方、納付猶予は50歳未満の方が対象で、本人と配偶者の所得が審査されます。世帯主の所得は審査対象になりません。ただし、納付猶予となった期間は、後から保険料を追納しない限り老齢基礎年金の金額には反映されないので、そこは免除と大きく違うところです。
どちらも、承認された期間は老齢基礎年金を受け取るために必要な受給資格期間には算入されます。将来の年金額への影響が異なる、という点だけ押さえておいてください。

免除と猶予、名前は似てるけど将来の年金額への扱いは違います
ここでもう一つ、一部免除になった場合の注意点も触れておきます。4分の3免除、半額免除、4分の1免除では、免除されなかった残りの保険料を納付する必要があります。残った保険料を納めなければ、その期間は未納扱いになってしまいます。
申請対象を確認するときの順番
まず押さえておきたいのは、自分がどの制度の対象になりそうかを大まかにでも確認しておくことです。
免除や納付猶予には所得基準があり、所得や扶養親族の人数などによって基準が変わります。自分の所得がどのくらいか具体的な数字で確認したいときは、非課税証明書の取り方を先に押さえておくと、基準と照らし合わせやすくなります。制度の細かな条件は変更されることもあるため、大阪市や日本年金機構の最新ページで確認するのが確実です。
失業した場合などは、前年所得にかかわらず審査を受けられる特例もあります。雇用保険の書類など、失業したことを確認できる書類が必要になる場合があります。
生活保護の生活扶助を受けている方などは、申請免除とは別に「法定免除」という制度の対象になる場合もあります。自分がどの制度に当てはまるか分からないときは、区役所や年金事務所で確認してください。
淀川区で確認できる申請窓口
淀川区にお住まいの方は、淀川区役所の国民年金担当窓口や、淀川年金事務所で免除・納付猶予について相談できます。
淀川区役所
大阪市淀川区十三東2丁目3番3号
4階43番窓口
保険年金・国民年金担当
淀川年金事務所
大阪市淀川区西中島4丁目1番1号
日清食品ビル2・3階
区役所と年金事務所では、すべての年金手続きの取扱範囲が同じとは限りません。厚生年金に関する手続きなど、内容によっては年金事務所での対応になる場合があります。
どちらへ行けばいいのか迷ったときは、先に電話で「国民年金の免除について相談したい」と伝えて、持ち物と窓口を確認しておくと安心です。窓口の混み具合が気になる方は、淀川区役所の開庁時間・混雑まとめもあわせてチェックしておくとスムーズです。
わたし自身、町会の集まりで区役所の窓口が変わったことを知らずに二度足を運んだことがあります。事前の一本の電話で、こういう手間はけっこう減らせるものなんですよね。
窓口へ行かずに電子申請する方法もある
国民年金保険料の免除・納付猶予は、条件が整っていればマイナポータルから電子申請することもできます。
マイナンバーカードを使って手続きできるため、区役所や年金事務所まで出向くのが難しい方にとっては便利な方法です。手元にまだカードがない方は、先にマイナンバーカードの申請から受け取りまでの流れを確認しておくと段取りしやすいと思います。
失業などの特例を利用する場合は添付書類が必要になることがあります。電子申請を利用するときも、日本年金機構の最新案内で必要書類を確認してください。
申請前にそろえたい書類
窓口で申請するときは、基礎年金番号やマイナンバーを確認できるもの、本人確認書類などを準備します。状況によっては追加の書類が必要になります。
- 申請書
-
国民年金保険料免除・納付猶予申請書
- 本人確認書類
-
マイナンバーカードや運転免許証など
- 基礎年金番号を確認できるもの
-
基礎年金番号通知書、年金手帳など
失業による特例を利用する場合は、雇用保険受給資格者証、雇用保険受給資格通知、離職票など、失業したことが確認できる書類が必要になる場合があります。
必要な書類は申請する方の状況によって変わるため、窓口へ行く前に一度確認しておくのが確実です。
申請できる期間の考え方
よく迷うのが、過去の保険料についても免除を申請できるのかという点です。
国民年金保険料の免除・納付猶予は、保険料の納付期限から2年を経過していない期間について申請できます。目安としては、申請した時点から2年1カ月前までさかのぼることができます。
ここは急いだほうがいいところで、申請が遅れると、万一の病気やけがで障害が残った場合などに障害基礎年金を受け取れない可能性もあります。保険料の支払いが難しいと感じた段階で、できるだけ早く相談することが大切です。
免除・納付猶予の年度は、原則として7月から翌年6月までで区切られています。複数年度にわたる期間を申請する場合は、年度ごとに申請が必要になります。
とはいえ、全額免除や納付猶予が承認された場合などは、条件を満たせば翌年度以降の申請を省略できる「継続申請」を希望できる場合もあります。
申請後の流れと結果の確認方法
申請書を提出したあとは、日本年金機構で審査が行われ、承認または不承認の結果が通知されます。
申請したその場で免除が決まるわけではありません。結果が届くまでには時間がかかることがあるため、申請後に届く通知は必ず確認しておきましょう。
大阪市や日本年金機構のページで制度や所得基準を確認します。
淀川区役所、淀川年金事務所、マイナポータルから、自分に合った申請方法を確認します。
本人確認書類や基礎年金番号を確認できるものなどを準備して申請します。
将来の年金額との関係を知る
免除と納付猶予では、将来受け取る老齢基礎年金の金額への反映が異なります。
全額免除の場合は、免除された期間について老齢基礎年金額の2分の1が反映されます。一部免除の場合も、免除割合に応じた金額が反映されますが、免除されなかった残りの保険料を納付していることが必要です。
納付猶予となった期間は、追納をしない限り老齢基礎年金の金額には反映されません。
免除や納付猶予を受けた期間の保険料は、原則として10年以内であれば後から納める「追納」ができます。
ここで一つ注意したいのが、免除・猶予を受けた期間の翌年度から数えて3年度目以降に追納すると、当時の保険料に加算額が上乗せされる点です。追納を考えている場合は、早めに年金事務所へ相談するのも一つの方法です。
公式情報を確認する具体的な方法
対象条件や必要書類、受付方法は変更される可能性があります。実際に申請するときは、次の公式情報を確認してください。
- 大阪市の国民年金保険料免除制度の案内ページと納付猶予制度の案内ページ
- 日本年金機構の国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度のページ
- マイナポータルを使った国民年金の電子申請案内
- 淀川区役所、淀川年金事務所への電話確認
紙のパンフレットを窓口でもらっておくのも一つの手です。あとで家族に説明するときにも、手元に資料があると確認しやすくなります。
よくある失敗と気をつけたいこと
免除と納付猶予は似た言葉ですが、審査される所得の範囲や将来の年金額への反映が違います。
一部免除が承認されたことで「もう保険料を払わなくていい」と思ってしまうのも注意したいところです。一部免除では、免除されなかった残りの保険料を納めなければ未納扱いになります。
所得が基準を上回っていたり、免除の場合は世帯主や配偶者の所得が影響したりして、申請しても承認されないことがあります。申請すれば必ず免除される制度ではないんですね。
そして、申請が遅れるほど、さかのぼって申請できる期間が短くなります。「今月は払うのが難しいかもしれない」と感じた段階で相談しておくほうが、利用できる制度を確認しやすくなります。
国民年金の手続き以外にも、淀川区の暮らしに関わる制度や窓口の話はヨドガワウォッチのトップページで随時取り上げていますので、よければのぞいてみてください。
今日わたしが伝えたい一歩
まずは手元に、基礎年金番号通知書や年金手帳など、基礎年金番号が確認できるものがあるか探してみてください。
そして、保険料を払うのが難しい状況なら、そのままにせず淀川区役所や淀川年金事務所へ相談する。マイナンバーカードをお持ちなら、マイナポータルから電子申請できるか確認する方法もあります。
整骨院でお話を聞いていても、書類を探すところで足が止まる方は少なくありません。最初から全部そろえようとせず、まず「自分は免除と納付猶予のどちらが考えられるのか」を聞いてみるだけでもいいと思います。
淀川区役所か淀川年金事務所に一本電話を入れる。それだけでも次に何をすればいいのかが見えてきます。払えないまま時間だけが過ぎてしまう前に、利用できる制度がないか一度確認してみてくださいね。













