【淀川区】携帯トイレの選び方|簡易トイレとの違いと使用後の保管

地震後にトイレを流してよいかを問いかけ、携帯トイレの備えを促すアイキャッチ画像。便器、流さない注意マーク、携帯トイレ用品を描いている。

地震のあと、そのトイレ流して大丈夫?携帯トイレの備えを見直す

断水したあとや、大きな地震のあと。家のトイレが使えるかどうかは、水が出るか出ないかだけでは決まりません。排水管が傷んでいることもあるので、安全が確かめられるまでは無理に流さず、携帯トイレでしのぐ。この備えが効いてきます。

とはいえ、いざ用意しようと思うと、簡易トイレとどう違うのか、何を選べばいいのか、どこに置いておくのか。考えることが次々に出てきて、どこから手をつけたらええのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

地域情報メディア『ヨドガワウォッチ』で淀川区のことを書いております、浜崎洋と申します。十三で鍼灸整骨院を営みながら、町会や地域のスポーツ活動にも顔を出しているのですが、防災用品の話は年配の方からもよく耳にします。

この記事では、携帯トイレと簡易トイレの違いから、家庭で備えておきたい量、選ぶときに見るポイント、保管、使用時の注意、使用後の捨て方まで順番に整理していきます。

目次

携帯トイレと簡易トイレの違い

まず押さえておきたいのは、携帯トイレと簡易トイレは似ているようで、出番が少し違うという点です。

携帯トイレは、普段使っている洋式便器などに袋をセットし、凝固剤などで排泄物を処理するタイプ。一方の簡易トイレには、持ち運べる便座や箱型の便器などがあり、既存の便器が使えない場所でも利用できます。

自宅の便器やトイレ室内が安全で、その便器をそのまま使える状態なら携帯トイレが使いやすいでしょう。便器自体が壊れている場合や、屋外・車内などでの利用まで考えるなら、簡易トイレも選択肢に入ってきます。

うちでも、自宅用には携帯トイレ、車には簡易トイレというふうに、使う場面を分けて備えています。

南三陸町と益城町で感じた、災害時のトイレ事情

これまで全国の被災地に災害ボランティアとして入ってきましたが、その中で任務の大半がトイレ掃除だったことが二度あります。東日本大震災のあとの南三陸町と、熊本地震のあとの益城町です。

現地に着くまで、自分が何を任されるのかは分かりません。ただ、われながら不思議なのですが、わたしはこの手の汚れ仕事が嫌いではないんです。志願したわけではありませんが、トイレ掃除やと聞いても、まったく抵抗はありませんでした。

ボランティア仲間の中には、この任務はできれば避けたいという方もいます。それが自然な感覚やと思います。ただわたしの場合は、我慢してやったというより、喜んで引き受けられた。そして実際に手を動かしてみると、これが後回しにできない仕事だということがすぐに分かりました。

災害時とふだんの生活の違いが最も際立つものの一つが、このトイレ事情やと、わたしは思っています。

ふだんは、レバーを押せば流れて、それで終わり。誰かが掃除していることすら意識しません。ところが水が止まった途端、その当たり前が丸ごと消えて、「出したあとをどうするか」が毎日ついて回る問題になります。

食べ物や水は、少しなら我慢もできます。でもトイレだけは待ってくれません。南三陸でも益城でも、そこがいちばん身にしみました。だからこそ、家庭で先に手を打っておく値打ちがあると感じています。

断水や地震でトイレに困る具体的な場面

淀川区は、淀川や神崎川、天竺川、高川の氾濫、高潮、内水氾濫による浸水、南海トラフ巨大地震による津波浸水などが想定されている地域です。大阪市が公開している淀川区の水害ハザードマップにも、それぞれの想定がまとめられています。

断水すると、水洗トイレは普段どおりには使えなくなります。ただ、水をくんできて便器へ流せば必ず使える、というわけでもありません。

特に大きな地震のあとなどは、建物内や地下の排水管、下水道が破損している可能性があります。マンションでは、上階から流した排水が下の階で逆流する可能性もあります。

排水設備の安全が確認できない間は、無理に水を流さず携帯トイレを使う。これを基本として覚えておくと安心です。

家庭で備える携帯トイレの量の目安

よく迷うのが、携帯トイレを何回分用意すればいいのかという量の話です。

排泄回数を1人1日5回程度と見込む考え方は、内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」でも目安として示されています。そのうえで最低3日分、できれば1週間分を備えておく。これが国や自治体の防災資料に共通した考え方です。

1人分で計算すると、3日分なら約15回分、1週間分なら約35回分です。経済産業省も1人あたり35回分の備蓄を呼びかけていますが、4人家族なら1週間で約140回分。実際に数字にしてみると、意外と多いなと感じるかもしれません。

もちろん、この回数はあくまで目安です。子どもや高齢の家族がいるか、日中に家にいる人数、持病や体調などによっても必要数は変わります。

家族構成が変わったときは、防災用品の量を見直すいい機会です。

凝固剤や防臭袋を選ぶときのポイント

携帯トイレを選ぶときは、単純に「何回分入っているか」だけでなく、実際に使ったあとの扱いやすさまで見ておきたいところです。

  • 何回分入っているか
  • 凝固剤がセットになっているか
  • 防臭用の袋が付いているか
  • 自宅の便器に合うサイズか
  • 保存期間や使用期限の表示があるか
  • 個包装で使いやすいか

特に確認しておきたいのが袋の大きさです。便器に十分かぶせられないと、使用中にずれたり汚れたりする可能性があります。

また、凝固剤の固まり方や対応できる水分量は製品によって違います。パッケージに書かれた使用方法や保存条件も、購入時に確認しておきましょう。

使う前に知っておきたい基本手順

携帯トイレは、製品によって袋の取り付け方や凝固剤を入れるタイミングが違います。実際に使うときは、必ず購入した商品の説明書に従ってください。

STEP
便器に袋をセットする

商品の説明に従い、便器に袋をしっかり取り付けます。

STEP
説明書どおりに使用する

凝固剤を入れるタイミングや量は、商品の表示に従います。

STEP
使用後は袋をしっかり閉じる

使用後は、商品の説明に従って袋の口をしっかり閉じます。

凝固剤で固めた排泄物を、あとからトイレに流すのは避けてください。排水管を詰まらせる原因になる可能性があります。

災害時は慌てて使うことになります。購入したら一度説明書に目を通して、家族で保管場所と使い方を確認しておく。それだけでも違います。

自宅での保管場所と期限の見直し

正直に言うと、わたしも最初は買ったことに満足して、しまい込んだまま存在を忘れていたことがありました。防災用品は、持っているだけでなく、必要なときに取り出せることが大切です。

玄関収納やトイレ周辺の収納など、家族みんなが場所を知っていて取り出しやすいところに置いておくと安心です。

凝固剤などには保存期間の目安が設定されている商品もあります。期限や保存期間は製品によって違うため、購入した商品の表示を確認してください。

使用後の一時保管と衛生面の注意

災害時に意外と困るのが、使ったあとの携帯トイレをどこに置いておくかです。ごみ収集がすぐ再開するとは限らないため、数日間は自宅で保管することも考えておかなければなりません。

使用後は袋をしっかり密閉し、蓋つきのごみ箱や容器などにまとめておくと管理しやすくなります。防臭袋がある場合は、さらにその中へ入れておくとにおい対策になります。

使用済みの袋をそのまま放置せず、密閉して保管することが大切です。

淀川区で使用済み携帯トイレを捨てる方法

大阪市では、凝固剤などで処理した使用済みの携帯トイレは、基本的に普通ごみとして出すことができます。

ただし、大規模な災害が起きた直後は、ごみ収集が停止したり、収集日や出し方が一時的に変更されたりする可能性があります。

その場合は、袋をしっかり密閉して自宅で保管し、大阪市からごみ収集再開の案内が出てから、指定された方法で出しましょう。台風で収集が動くかどうか迷ったときの調べ方は、台風の日に淀川区のごみ収集があるかどうかを確認する手順でもまとめています。

大阪市には、ごみの分別方法や収集日を確認できるスマートフォン向けアプリ「さんあ~る」もあります。同じ内容は大阪市の品目別収集区分一覧表でも調べられるので、普段のごみ分別で迷ったときにも使えます。

災害時は通常の収集ルールと違う場合があるため、必ず大阪市の最新情報を確認してから出すようにしてください。

備えでありがちな失敗

携帯トイレを買っておけば、それだけで安心というわけではありません。

たとえば、家族全員が保管場所を知らない、必要な回数分が足りない、袋のサイズが自宅の便器に合わない、保存期間を確認していない。こういったことは、実際に使う場面で困る原因になります。

また、携帯トイレと簡易トイレは使う場面が異なります。自宅だけでなく車で避難する可能性がある家庭などは、それぞれの用途を考えて準備しておくと安心です。

使用時に気をつけたいこと

携帯トイレは便利な防災用品ですが、製品ごとに使える条件が違います。

凝固剤には一度に処理できる量があり、想定以上の液体を入れるとうまく固まらない場合があります。また、袋の素材や保管条件などについて注意事項が書かれている商品もあります。

購入時に説明書を一度読み、使う直前にもう一度確認する。これが基本です。

確認する場面見ておきたい点
購入時回数、袋のサイズ、凝固剤、防臭袋、保存期間
保管中取り出しやすい場所、保存期間、家族への共有
使用時商品の説明書、凝固剤を入れるタイミング
使用後袋を密閉し、災害時の大阪市の収集情報を確認

大阪市や淀川区の公式情報も確認しておこう

淀川区で暮らす方には、携帯トイレの備蓄とあわせて、自宅周辺の災害リスクも一度確認しておくことをおすすめします。

大阪市の水害ハザードマップでは、河川氾濫、高潮、内水氾濫、津波など、淀川区で想定される浸水範囲を確認できます。あわせて、淀川区の避難所・防災マップ・大阪防災アプリの調べ方も整理していますので、自宅からどこへ逃げるかを考えるときに使ってみてください。

ごみの分別や災害時の収集については大阪市環境局、防災情報については大阪市や淀川区役所から最新情報が発信されます。

災害時は平常時と対応が変わることがあります。「前に調べたから大丈夫」と思わず、その時点の公式情報を確認することが大切です。

防災にかぎらず、淀川区で暮らすうえで知っておきたい地域の情報は、ヨドガワウォッチでもコツコツ集めています。気になるテーマがあれば、のぞいてみてください。

最後にわたしから伝えたいこと

携帯トイレは、防災用品の中ではそれほど場所を取らず、今日からでも準備しやすいものです。

まだ家にない方は、まず家族3日分なら何回分必要なのかを計算してみてください。すでに持っている方は、保管場所と保存期間を一度確認してみてください。

大きな防災対策を一度に全部そろえる必要はありません。まずトイレの備えを一つ確認しておく。それだけでも、災害が起きたときの困りごとを一つ減らすことにつながります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

ヨドガワウォッチ運営者であり、浜崎鍼灸整骨院、院長の浜崎 洋
「ヨドガワウォッチ」浜崎

淀川区在住の浜崎です。鍼灸整骨院の仕事をしながら、町会や学校、地域のスポーツチームなどにも関わっています。地域メディア『ヨドガワウォッチ』で、
暮らしに役立つ地元の話題をまとめています。

注目記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次