【淀川区】宝湯の銭湯絵はいつ見られる|展示時期と営業時間

十三東の銭湯「宝湯」で始まる新しい銭湯絵プロジェクトを紹介するアイキャッチ画像。大阪芸術大学の学生5人が制作した「イタセンパラ」と「未来の十三」を表現している。

その一枚に会える日を、宝湯で待ちわびて

十三の駅前を歩いていると、夕方から夜にかけて銭湯の暖簾をくぐる人の姿をよく見かけます。そんな十三の銭湯「宝湯」で今、若い学生たちが手がけた新しい絵が飾られようとしています。

ヨドガワウォッチでエリア担当をしております、浜崎鍼灸整骨院院長の浜崎洋です。実はこの記事に出てくる宝湯の店主・下司太三さんとは、十三小学校のPTA活動を通じて知り合い、その後は地元のソフトボールでも一緒にプレーしてきた長い付き合いがあります。

今回は宝湯で始まった「銭湯絵プロジェクト」について、どんな絵が制作されたのか、なぜイタセンパラが描かれたのか、そして実際に見に行くなら確認しておきたいことまで紹介します。

目次

宝湯に新しい「銭湯絵」が誕生

大阪市淀川区十三東にある銭湯「宝湯」で、大阪芸術大学の学生5人が共同制作した2枚の絵が完成しました。

9月3日付の産経新聞「銭湯こぼれ話」の記事によると、作品は畳一畳ほどの大きさで、男湯と女湯に一枚ずつ掲げられる予定とのこと。この記事を書いている9月3日時点ではまだ設置前で、9月中の掲示が予定されています。

宝湯にはもともと富士山を描いた絵があったそうですが、長年の傷みではがれてしまっていたそうで、その空いたスペースに若い世代の作品を飾れないかという発想から、今回の企画が生まれたといいます。

下司さんとわたしの長い付き合い

下司さんとは、十三小学校のPTA活動で顔を合わせたのが最初だったと記憶しています。実はわたし、今その十三小学校100周年記念の「今とむかし展」で実行委員を務めていて、展示物の募集はすでに7月31日で締め切りを迎えたのですが、当時の顔ぶれを思い出しながら、今も準備を進めているところです。

それから地元のソフトボールでも一緒にグラウンドに立つようになり、気づけば長い付き合いになりました。今も地域のボランティア活動などで顔を合わせ、汗を流しながら世間話をするような間柄です。

だから今回のニュースも、わたしにとっては単なる「十三の銭湯のニュース」というだけではありません。昔から知っている地域の仲間が、若い人たちと新しいことを始めたという話として、うれしく感じています。

下司さんがこんな企画を始めたと知って、素直にうれしかったです。

女湯に描かれるのは淀川の魚「イタセンパラ」

イタセンパラの画像
イタセンパラは、国の天然記念物および絶滅危惧IA類に指定されている日本固有のタナゴの仲間です

作品の一つに描かれたのが、淀川にも生息してきた淡水魚「イタセンパラ」です。

イタセンパラは、大阪工業大学の紹介ページでも触れられているとおり、環境省のレッドリストで「絶滅危惧IA類」に指定されている非常に希少な魚で、淀川のシンボルフィッシュとも呼ばれています。

学生さんたちは宝湯がある地域について調べ、その土地らしい題材としてイタセンパラを選んだそうです。

わたしも十三でソフトボールの監督をしていますが、淀川の河川敷はグラウンドとしても、とても身近な場所です。淀川河川公園西中島地区のアクセスやBBQ情報をまとめた記事でも紹介した通り、あの一帯は普段づかいの遊び場でもあります。そのすぐ近くに、これほど貴重な生き物が暮らしてきたと知るだけでも、淀川を見る目が少し変わります。

イタセンパラは二枚貝の中に卵を産む

イタセンパラは最大でも15センチほどの小さな魚です。多くは約1年という短い一生を送り、秋になるとイシガイ科の二枚貝の中へ卵を産みつけるという、とても珍しい繁殖方法を持っています。

淀川では一時、生息が確認できない状態となり、2013年には城北ワンド群へ500匹が再導入されました。大阪市が公開している城北ワンドのイタセンパラの記録によると、その後は自然繁殖も確認されていたものの、近年は再び確認できない状況が続いており、現在も非常に厳しい状態にあるそうです。

生息場所となる「わんど」の環境変化や外来魚による捕食など、さまざまな要因が影響していると考えられています。

そんな背景まで知ったうえで絵を見ると、単に「かわいい魚の絵」というだけではなく、淀川の自然について考えるきっかけにもなりそうです。

もう一枚は「未来の十三」がテーマ

もう一枚の作品は、宝湯がある「未来の十三の街並み」がテーマです。

青空の下にビルが並ぶ未来の街並みが描かれ、その中には宝湯を象徴する煙突も描き込まれているといいます。

現在の宝湯はガス式のボイラーを使用しており、昔ながらの大きな煙突はありません。それでも将来の十三の街に宝湯が残っていてほしいという思いを込め、あえて煙突を描いたそうです。

何十年先の十三にも銭湯があり、そこへ地域の人たちが集まっている。そんな未来を想像すると、少し温かい気持ちになります。十三や新大阪のこれからを考える機会としては、大阪市立中央図書館が開いている「よどがわ北っかわのこと」というまちづくり連続講座もあり、学生さんたちが描いた未来図と重なるものを感じます。

大阪芸術大学の学生5人が共同制作

今回の企画を進めたのは宝湯の下司さん。そして協力したのが、銭湯・温浴施設向けデジタルサイネージ「ふろマド」を手がける株式会社SENSEの代表・林裕二さんです。

林さんが銭湯でアルバイトをしていた学生に声をかけたことから仲間が集まり、大阪芸術大学デザイン学科の学生5人による共同制作が実現しました。

学生さんたちは7月から8月にかけ、宝湯の定休日である月曜日を利用して制作を進めたそうです。

男湯と女湯で1年後に作品を入れ替える予定

今回制作されたのは、イタセンパラを描いた作品と、未来の十三を描いた作品の2枚です。

まず男湯と女湯に1枚ずつ展示し、1年後には作品を入れ替え、合計2年間展示する予定とされています。

  • 作品は「イタセンパラ」と「未来の十三」の2枚
  • 2026年9月中に男湯・女湯へ1枚ずつ掲示予定
  • 1年後に男湯と女湯の作品を入れ替える予定
  • 展示期間は合計2年間を予定

宝湯へ見に行くなら事前確認を

「せっかくなら実物を見てみたい」という方もいると思います。

ただし、2026年9月3日時点では作品は「9月中に掲示予定」とされており、正確な展示開始日は明らかになっていません。

作品を目的に訪れる場合は、宝湯へ事前に展示状況を確認してから出かけるのが確実です。

宝湯の基本情報

住所:大阪市淀川区十三東3丁目24-3

アクセス:阪急十三駅東口から徒歩2〜3分ほど

定休日:月曜日

営業時間については、現在公開されている案内の中に「15時〜24時」と「15時〜25時」の両方が見られます。来店前に宝湯へ最新の営業時間を確認しておくことをおすすめします。

十三駅から近く、立ち寄りやすい銭湯

宝湯は阪急十三駅東口から歩いて数分の場所にあります。十三の駅周辺で他にも立ち寄れる場所を探しているなら、ミナモ十三の店舗やアクセスをまとめたガイドもあわせてチェックしてみてください。

初めて訪れる方なら、次の順番で確認しておけば安心です。

STEP
営業日を確認する

宝湯の定休日は月曜日です。祝日などで営業状況が変わる可能性もあるため、念のため最新情報を確認しておきましょう。

STEP
絵の展示状況を確認する

作品は2026年9月中の掲示予定です。銭湯絵を目的に行く場合は、展示が始まっているか事前に確認すると確実です。

STEP
十三駅東口から向かう

阪急十三駅東口から徒歩2〜3分ほど。駅から近いため、十三で食事や買い物をした帰りにも立ち寄りやすい場所です。

若い人と地域をつなぐ「銭湯絵」

PTAやソフトボール、地域のボランティア活動などで長く顔を合わせてきた下司さんが、こうして若い学生たちと新しい取り組みをしていることを、わたし自身とてもうれしく感じています。

銭湯という昔からある地域の場所に、若い世代が描いた新しい作品が加わる。

しかも、そこに描かれているのが淀川のイタセンパラや未来の十三だというところが、この企画のおもしろいところではないでしょうか。

大きな再開発だけが街を変えるわけではありません。昔からある場所を残しながら、そこへ新しい人や新しい発想が加わっていく。こういう小さな積み重ねもまた、十三らしい街の変化なのだと思います。こうした淀川区の地域情報は、ヨドガワウォッチのトップページでも随時まとめていますので、気になる方はのぞいてみてください。

宝湯へ行く機会があれば、湯上がりに絵を眺めながら、イタセンパラが暮らしてきた淀川のことや、これからの十三の街を少し想像してみてはいかがでしょうか。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

ヨドガワウォッチ運営者であり、浜崎鍼灸整骨院、院長の浜崎 洋
「ヨドガワウォッチ」浜崎

淀川区在住の浜崎です。鍼灸整骨院の仕事をしながら、町会や学校、地域のスポーツチームなどにも関わっています。地域メディア『ヨドガワウォッチ』で、
暮らしに役立つ地元の話題をまとめています。

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