近所でアライグマを見かけたら、まず何をすればいい?
実はうちの整骨院のすぐ近く、木川南でも少し前にアライグマ騒動がありました。来院された方から、区役所に相談し、案内を受けながら捕獲まで進めたという話を直接聞いたところです。
わたしは『ヨドガワウォッチ』で淀川区のことを書いている浜崎洋です。整骨院の院長として毎日いろんな世代の方と話す中で、こういう地域の生き物の話も自然と耳に入ってきます。
今回、新大阪駅近くの住宅街でアライグマが目撃されたというニュースを見て、これはうちの近所の話でもあるなと感じました。淀川区に住むみなさんが見かけたときにどうすればいいのか、どこに相談すればいいのかを、この機会に一度整理しておきます。
新大阪駅から徒歩圏の住宅街でアライグマを目撃
関西テレビが報じた都市部のアライグマ出没に関するニュースでは、新大阪駅から徒歩5〜6分ほどの東淀川区の住宅街で、複数のアライグマが目撃されたと報じられています。映像では一度に最大6頭が確認されたとされています。
新大阪駅周辺は淀川区ともすぐ隣り合わせです。実際に木川南でも目撃や捕獲の話を聞いているだけに、決して遠い場所だけの出来事とは言い切れません。
報道の中で大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターの専門家は、アライグマが増えている背景のひとつとして、日本には北米にいるコヨーテのような天敵がいないことを挙げています。
また、2025年には大阪市内でアライグマに関する目撃や相談などが397件寄せられたと報じられました。この数字は大阪市全体のものですが、住宅地でも見かける可能性がある動物になってきていることは意識しておいた方がよさそうです。
噛まれたら危ない?狂犬病について知っておく
アライグマのニュースでは「狂犬病」という言葉が出てくることがあります。発症すると極めて致死率が高い感染症なので、不安になる方もいてはると思います。
ただし、厚生労働省が公表している狂犬病の情報によると、日本国内で感染した狂犬病は、人では1956年、動物では1957年を最後に確認されていません。現在の日本は狂犬病の発生のない国とされています。
一方で、海外で感染し、帰国・入国後に日本国内で発症した輸入感染例はあります。そのため、「日本では絶対に起こらない」と考えるのではなく、野生動物にはむやみに触れないという基本を守ることが大切です。
また、アライグマに噛まれたりひっかかれたりすると、狂犬病以外にも傷口から細菌が入るなどの感染症リスクがあります。糞には病原体や寄生虫が含まれる可能性もありますので、直接触らないようにしてください。

怖がりすぎず、でも近づかない。これくらいの距離感がちょうどいいと思います。
自分でわなを仕掛けるのは避ける
木川南で話を聞いた方は警察官で、区役所に相談したうえで案内を受けながら対応し、捕獲まで進めたと聞いています。張り込みまでしていたそうで、かなり粘り強く対応されたようです。
ただし、ここで大切なのは「区役所に行けば誰でも捕獲用のわなを借りられる」という意味ではないことです。
大阪市では現在、市や区役所が原則としてアライグマを捕獲したり、捕獲用のおりを貸し出したりする制度ではありません。アライグマを捕獲する場合には、事前に許可が必要になります。
アライグマは特定外来生物でもあり、自己判断でわなを仕掛けたり捕獲したりせず、まず行政の窓口へ相談してください。
- 屋根裏などに入り込んだ場合
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大阪市東淀川区が案内しているアライグマ対策のページでは、侵入口から離れた場所でダニ・ゴキブリ用のくん煙剤などを使用して追い出し、出ていったことを確認してから侵入口を塞ぐ方法が案内されています。
ただし、建物の構造や侵入場所によって対応は変わります。無理に追い払おうとせず、難しい場合は専門業者への相談も検討してください。以前まとめた淀川区でハチの巣駆除業者を探した記事と同じで、賃貸か戸建てかによっても最初に確認すべき窓口が変わってきます。
淀川区で見かけたらどこに相談する?
大阪市では、野生動物による生活被害などについて各区の保健福祉センターで相談を受け付けています。
淀川区の場合は、まず淀川区役所の保健福祉センター・生活環境を担当する窓口へ相談するのが分かりやすいでしょう。窓口に行く前に淀川区役所の開庁時間や混雑状況をまとめた記事を見ておくと、動きやすいと思います。
実際にアライグマを捕獲するための許可については、大阪市動物管理センター分室が窓口です。
大阪市動物管理センター分室
電話:06-6978-7710
制度や連絡先が変更される場合がありますので、実際に相談するときは大阪市の有害鳥獣の捕獲許可の手続きページでも最新情報を確認してください。
エサやりはしない
今回の報道の中で専門家が強く注意を呼びかけていたのが、アライグマへのエサやりです。
人から食べ物をもらえると覚えてしまうと、人の生活圏に近づく原因になります。可愛らしい見た目でも、野生動物であることは忘れないようにしたいところです。
直接エサを与えなくても、家の周りに食べ物になるものを置いておくことで、結果的にアライグマを呼び寄せてしまうことがあります。
- ペットのエサを屋外に出したままにしない
- 生ゴミを外に置く場合は、ふたの閉まる容器を使う
- 庭の果物や野菜を放置しない
- 食べ物の入った袋やゴミをベランダなどに置きっぱなしにしない
生ゴミのニオイ自体を減らしたいという方は、淀川区で使える生ごみ処理機の助成金を大阪市環境局に確認した記事も参考にしてみてください。
町会や子どものスポーツ活動でも注意したい
わたしは十三でソフトボールや子どものラグビースクールの活動にも関わっています。グラウンドや公園を夕方から夜に使うこともありますが、人通りが少なくなる時間帯は野生動物も動きやすくなります。
子どもたちが食べ物の袋や飲食物を置いたままにしていると、思いがけず動物を引き寄せる原因になることがあります。
練習後にゴミや食べ物が残っていないか確認する。それだけでも、身近にできる対策になります。
アライグマを見かけたときの3つの行動
実際に目の前にアライグマが出てきたとき、写真を撮ろうと近づいたり、追い払おうとしたりするのは避けたいところです。
近づいたり追いかけたりせず、十分に距離を取り、その場から静かに離れます。
住宅地で繰り返し見かける場合は、目撃した場所や時間、頭数などを控えておくと相談するときに伝えやすくなります。
家屋への侵入や糞尿などの生活被害がある場合、繰り返し住宅地で目撃する場合などは、淀川区役所の保健福祉センターに相談してください。
家の周りを一度確認してみる
アライグマ対策というと大げさに聞こえるかもしれませんが、まずできることは家の周りを見直すことです。
庭やベランダに食べ物になるものが出ていないか、ゴミ箱のふたがきちんと閉まっているか、屋根や壁に動物が入り込めそうな隙間がないか。一度見てみるだけでも十分です。
わたしも整骨院の裏に置いていたゴミ箱のふたが少し緩くなっていることに気づき、先日締め直しました。本当に小さなことですが、地域に野生動物を寄せつけにくくするには、こういう積み重ねが大切なのだと思います。
淀川区では今回のアライグマ以外にも、日々ちょっとした困りごとや変化が起きています。淀川区の地域情報をまとめているヨドガワウォッチのトップページからも、そうした話題をあわせてチェックしてもらえたらと思います。
怖がりすぎる必要はありません。ただ、見つけても近づかず、エサを与えず、困ったときは行政に相談する。この3つだけ覚えておけば十分です。
また淀川区や新大阪周辺で新しい情報が分かれば、『ヨドガワウォッチ』でも追ってお伝えします。













